「自分の判断は正しいのか?」「どう決めれば後悔しないか?」
現場監督という仕事は、毎日が意思決定の連続です。
職人さんの配置、材料の発注、工程の調整…
どれも一歩間違えれば大きなトラブルにつながります。
私も若い頃は、意思決定に時間がかかり、
「もっといい方法があったんじゃないか」と夜にモヤモヤすることばかりでした。
でもあるとき、「自分の意思決定の基準」を言語化しておくだけで、
驚くほど迷わなくなると気づきました。
この記事では、判断基準を決める大切さと、
それを仕事に落とし込んで“今に全力を尽くす”コツ をお伝えします。
▢ 判断基準がないと、全てが重くなる
◯ 「決められない自分」に一番疲れる
現場監督はとにかく「決めること」が多い仕事です。
・どの職人をどのタイミングで入れるか
・材料の数量をどう調整するか
・工程が遅れたときにどう巻き返すか
そのたびに「これで正しいのか?」と迷っていると、
判断するエネルギーで一日が終わります。
そして、夜になると「あのとき別のやり方もあったかな…」と後悔する。
これが一番しんどい。
◯ 判断に時間がかかるのは「軸」がないから
私自身、若い頃は“何が正解か”を探していました。
でも現場に絶対の正解なんてありません。
そこで先輩に言われてハッとしたのが、
「お前の“決める基準”がないから迷うんだよ」
という言葉。
▢ 「意思決定の軸」を言葉にする
◯ 自分だけの基準を決める
私がまずやったのは、判断の軸をノートに書き出すことでした。
例えば私の軸はとてもシンプルです。
- 安全が最優先
- 次に品質
- 最後に工程とコスト
この順番を自分の中で明文化しただけで、
迷ったときに「これは安全を守れているか?」で即判断できます。
人によっては、
- 職人さんが気持ちよく動けること
- クレームを絶対に出さないこと
- トラブルが起きたら即報告すること
こういう軸でもいいと思います。
◯ 「決めるポイント」を3秒でチェック
軸があると、現場で何か起きても、
「自分の軸に合ってるか?」を3秒で確認して動けます。
判断スピードが上がり、余計な迷いが消える。
「これは軸に沿って決めた」と言い切れるだけで、
夜にモヤモヤする時間がなくなります。
【結論】
判断基準を決めておくだけで、迷わなくなる。
▢ 集中して“今に全力を尽くす”
◯ 判断に迷わないから、行動にエネルギーを使える
判断に迷わなくなると、頭の中に余白ができます。
その分、現場を見て、声をかけて、段取りを考える時間が増える。
判断に使っていたエネルギーを、
「今やるべきこと」に全振りできるようになります。
これが結果的に、現場の空気を整え、
職人さんとの信頼を積み上げ、
「自分のやり方でいいんだ」という自信につながります。
◯ 全力でやったことに後悔はない
私が思うのは、最終的に大事なのは
「その瞬間に全力を尽くしたか」だけです。
失敗しても、迷わずにやったことなら納得できます。
一番辛いのは、「何を基準に決めたかもわからないまま動いたこと」。
だからこそ、軸を決めて、今に全力を出す。
これだけで、明日また頑張れる自分を作れます。
【結論】
判断の軸を決めると、「今に全力」が当たり前になる。
✅ 【まとめ】
✔️ 現場監督は決める仕事
✔️ 判断に迷うのは軸がないから
✔️ 自分の軸を言葉にしておくだけでブレない
✔️ 軸があれば余計な後悔が消える
✔️ 判断に使っていた時間を行動に使える
✔️ 今に全力を尽くせるから、自信を持って働ける