◯若手の頃は“勢い”で乗り切れていた。でも、それだけでは限界が来る
「今日も事務所泊まりだな…」
「日が変わるまで残業なんて、もう何度目だろう」
建築現場にいる人なら誰もが一度は経験する、体力との戦い。
特に竣工前や検査前など、“あともう一歩”という時期には、どうしても長時間労働や泊まり込みの対応が必要になることもあります。
若いころは、それでも気合いで乗り越えられたかもしれません。
でも30代、40代と年齢を重ねていく中で、確実に身体は「無理がきかなくなる」。
そこで必要になるのが「日常的に仕事に耐えうる体力・気力のトレーニング」なのです。
◯現場で「戦える身体」は、日々の積み重ねでしか作れない
「筋トレしよう」
「走ろう」
そう思っても続かない人は多い。
でも、現場監督の仕事そのものが体力勝負であることを考えると、トレーニングは“趣味”ではなく“仕事の準備”だと捉えるべきです。
私は実際、週に2〜3回は最低でもトレーニングを入れています。
特に効果が高いのが、以下の3つ:
- スクワットなど下半身の筋力トレーニング
→ 一日中立っている/歩く体力を維持 - 軽いランニング or 有酸素トレーニング
→ 疲れづらくなる - ストレッチ・柔軟
→ ケガの予防と、翌朝の回復スピード向上
これを“歯磨きと同じ感覚”でルーティン化する。
特別な時間ではなく、「仕事を頑張るために、当たり前にやること」にするだけで変わります。
◯「頑張れる力」は、気力より“仕組み”と“身体”から生まれる
現場監督という仕事は、とにかく“イレギュラー”との戦い。
急な打ち合わせ、施工ミス、職人との調整……。自分の段取りが通用しないことも多々ある。
だからこそ、「何があっても耐えられる」身体と気持ちが重要なんです。
そのうえで、私が意識しているポイントはこの3つ:
- 夜勤明けでも回復できる「食事と睡眠」
→ 特に睡眠時間が短い日は、プロテインと軽食で回復を助ける - 体力が落ちる40代以降を見越して“今”鍛える
→ 今鍛えておかないと、40代で急に疲れが抜けなくなる - 「自分の体は自分の現場の最前線」という意識
→ 機材や工具と同じくらい、自分の身体も整備する
体力と気力の維持が、長時間労働を強いられる場面で“命綱”になることもある。
何より、自分がバテていては現場の空気は締まらない。現場の中心に立つためにも、まず自分のコンディションを整えることが大切です。
【結論】
施工管理という仕事は、想像以上に“持久力”が問われる仕事です。
気合いや根性論ではなく、日々の筋トレ・運動・栄養管理こそが、長く現場で活躍し続けるための最大の戦略です。
今のあなたの努力を、5年後10年後も継続できるように。
そのために、「頑張れる身体」をつくる今日からの習慣を始めるぞ