施工管理見習いのしゅんです。
「今日も結局残業か…」「段取り通りに進んだことがない…」。
そんな声をよく現場で聞きます。私自身、現場監督として働き始めたばかりの頃、頭の中では完璧な工程表を組んだつもりでも、いざフタを開けると予定がズレてばかり。なぜ予定が狂うのかも分からず、日報を書くころには「今日一日、自分は何をやっていたんだろう…」と自分を責めていました。
でも、あるとき上司に言われたんです。
「お前、1日何やってたか自分で説明できるか?」
グサッと刺さりました。でもこれが、私が行動記録をつけ始めたきっかけです。
行動を言葉にして残す。これだけで段取りも頭の整理もガラリと変わったんです。
▢ 現場監督の1日を変える!行動記録でムダをなくす方法
◯
「気がつけば残業」「思い通りに段取りが進まない」。
現場監督をしていると、工程表通りに進む日なんてほとんどありません。
私自身、若い頃は「全部自分で段取りしたのに、なんでこんなにズレるんだ?」と毎日悩んでいました。
でもあるとき、尊敬する先輩に言われました。「お前、自分が何に時間を取られてるか説明できるか?」と。
この一言でハッとしました。
そこから私は、1日の行動を“書き出す”習慣を始めました。
◯
最初はただのメモ帳からスタートしました。
ポケットに小さいノートを入れて、現場で手が空いたときに「いま何をやったか、何に時間がかかったか」を殴り書きするだけです。
それだけでも、1日の終わりに見返すと「同じ職人に3回も説明してた」「急な電話で30分止まった」など、自分の“時間泥棒”が見えてきました。
◯
私は途中からiPadでの記録に切り替えました。
GoodNotesに図面を取り込み、気になったことを手書きメモで追加。
現場で撮った写真も一緒に貼れるので、後から「どこでズレたか」がすぐわかります。
ポイントは完璧に書こうとしないこと。
忙しい日は箇条書きでも十分です。
大事なのは「毎日記録を続けること」。
それだけで無駄が浮き彫りになります。
【結論】
自分の行動を言葉にして残すだけで、ムダに気づける。
気合や根性で解決しようとせず、まずは自分の動きを見える化することが、現場改善の一歩目です。
▢ 記録を続けるコツと、書くべき3つのポイント
◯
記録を始めたはいいけど続かない人も多いです。
私も最初は3日坊主でした。
でも続けられる人と続かない人の違いは「何を書くかを決めているかどうか」です。
私は行き着いたのが 『3つだけ書く』 ルールです。
◯
1つ目は「何をやったか」。
午前はどこを確認したか、午後はどの業者と打合せしたか、ざっくりでいいので順番を残す。
2つ目は「時間がズレた原因」。
予定通りに進まなかったところを具体的に書く。
これが翌日の改善ネタになります。
3つ目は「今日の良かったこと」。
どんなに忙しくても1つは自己肯定するネタを書きます。
◯
私が今も使っているテンプレはこうです。
- 何をやったか:
- 例)9:00〜10:30 材料搬入確認 → 職人に内容確認で30分オーバー
- ズレた原因:
- 職人が前日打合せ内容を把握していなかった
- 良かったこと:
- 現場で1つ段取りのミスを未然に防げた
この3つを5分で書くだけで、「どこを直せばいいか」が自然と見えてきます。
【結論】
行動記録は完璧じゃなくていい。
「何をやったか」「どこでズレたか」「良かったこと」。
これだけ毎日残せば、改善のヒントは勝手に集まってきます。
▢ 記録を改善につなげる具体的なやり方
◯
書いて満足して終わりにしないのが一番大事です。
私は毎晩、家に帰って寝る前に5分だけメモを見返します。
「今日はどこでズレた?」「明日はどこを変えればいい?」
改善は一気にやろうとすると挫折するので、翌日にやるべきことは必ず 1つだけ 決めます。
◯
例えば「明日は職人への指示を朝礼でまとめて伝える」とか、
「昼休みに確認時間を取る」とか、
「書類確認を夕方じゃなくて午前に回す」など。
小さくていいんです。
これを毎日繰り返すと、知らない間に自分の段取りが変わります。
◯
記録を改善につなげるときに便利なのが、iPadとGoodNotesの組み合わせです。
写真と図面を貼り付けて、ズレた箇所に赤ペンで書き込む。
次の日にそれを見て「同じミスをしないようにする」。
紙ノート派の人も、最後に写真を撮って残しておくと、後で見返しやすいです。
【結論】
行動記録は振り返って初めて価値が出る。
5分でいいので、見返して1つだけ改善を決める。
これを習慣化すれば、自然に現場のミスやムダが減っていきます。